小樽で美術館デートをしよう|北一ヴェネツィア美術館
小樽のメルヘン交差点から堺町通りを歩いていくと、右側にチーズケーキで有名なLeTAO(ルタオ)の本店、北一硝子のショップなどが目立ちますが、さらにその奥まで進むと、とても大きな存在感を放つ小樽ならではの美術館があります。
その美術館とは、北一ヴェネツィア美術館!
運営は、このブログでも北一ホールやガラス細工作り体験などで何度か紹介している、あの北一硝子さんです。老舗の企業とはいうものの美術館まで運営している会社って、全国で探しても早々見つからないと思います・・すごいですね。
北一ヴェネツィア美術館は、その名のとおりイタリアの古都・ヴェネツィアで古くから受け継がれてきた文化を紹介するための美術館として、1988年に開館しました。
かんたんにまとめると、ヴェネツィア1000年の歴史を誇る世界のクールなガラス工芸品を中心に、伝統的な家具などもたくさん展示してある美術館!ということです。
北一ヴェネツィア美術館の目玉と見どころ
北一ヴェネツィア美術館は5階建てになっていますが、それぞれのフロアによってコンセプト別の展示物を見学することができます。
その中でも珍しくて見応えがあるのが、ヴェネツィアの家具・工芸品がいたるところに使われている「応接間」「寝室」「書斎」「貴族の食堂」「別荘」などのテーマを忠実に再現されている部屋や、イタリアの貴族に愛されたレースグラスの特集、"ミッレフィオーリ(千の花)"と呼ばれる、ガラス棒を組み合わせたものを輪切りにして花の模様を出す、色あざやかで美しい花々が咲き誇っているように見える作品など、ヴェネツィア発祥のおしゃれな展示物がたくさんあります。
ヴェネツィアといえば世界三大カーニバルが開催される都市としても世界的に有名で、その様子はまるで中世にタイムスリップしたかと思うほどエレガント!
ドレスで着飾り仮面をかぶるという貴族コーディネートは、一度はテレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。
この美術館ではただ展示品を見学するだけでなく、貴族体験コーナーで男女ともにドレスと仮面を着用して写真撮影ができますので、セレブ気分を味わうことができますよ。
また、5階には"ゴッホ・ガラスモザイク絵画展"があり、この北一ヴェネツィア美術館が特別に依頼して制作されたヴェネツィアガラスによる、ゴッホのガラスモザイク絵画を見学することもできます。迫力と美しさに圧倒されること間違いなしです。
1階には、水の都としてヴェネツィアで必需品とも言われる船が展示してあります。
隣にはガラス製品のショップも併設されており、ここでしか手に入れることのできないガラスの万年筆、ガラスペンというアイテムがとても人気です。
さらに2階に行けば、イギリス王室のチャールズ皇太子や、ダイアナ元紀などの世界的な著名人がヴェネツィアを訪問した際に使われた実物のゴンドラ(船)も展示してあるので、これはぜひチェックしておきたい展示物です。
ヴェネツィア貴族のお菓子、チョコラーダを食べてみよう
北一ヴェネツィア美術館の最上階には、カフェ・ヴェネツィアーノというおしゃれなカフェがありますので、美術品を楽しんだあとそのまま休憩するにはもってこいです。
ヴェネツィアを彷彿される店内のインテリアだけでなく、中世ヴェネツィア貴族の間で大流行したとされるチョコラーダというお菓子などのイタリアにちなんだメニューがたくさんあります。
この"チョコラーダ"は知る人ぞ知るというような食べものなので、あまり他の場所でお見かけすることができないプレミア感もありますね!
1階と5階は無料で入場することができるので、カフェのみの利用もできますよ。
北一ヴェネツィア美術館
北海道小樽市堺町5-27
8:45 ~ 18:00
入場料:大人700円
大学・高校500円 中学・小学350円
TEL:0134-33-1717
北一ヴェネツィア美術館は小樽の中心地にあるので、食事やカフェに行く合間に気軽に立ち寄ってみるのもおすすめです。
展示物も、中世ヴェネツィアの部屋をテーマとしたものや、世界のガラス工芸品、カーニバルのドレスや仮面などエンターテイメント性も高いので、あまり美術館に行ったことがなくても意外とデートで盛り上がると思います。